自律神経失調症は病気?

 

豊田市の夏目接骨院です。

 

慢性的な痛みを訴える人にとって無視できないのが自律神経の問題です。

よくご自分で「自律神経失調症だ」と自己診断される方もおられますがそもそも自律神経失調症とはどんなものなのでしょうか。

 

 

じつは自律神経失調症というのは正式な病名ではありません。疲れやすい、めまい、不眠、動悸、耳鳴り、頭痛、関節痛、腰痛、倦怠感、胃の不調、下痢、便秘などきわめて多彩な症状を呈する上、個人によって差があるため原因疾患を特定するのが難しいのです。

こういった症状がいくつかあてはまったら「私はきっと自律神経失調症だ」と自己診断されるのも無理のないことだと思います。

病院でも検査方法はありません。

 

でもこれらの症状があると、なにかをしようとした時に足かせになったり、なにかを始めようとしたとき邪魔になったり、細かいことですが生活の質を落とす原因になったりします。まさに「はぁあ~」とため息が出てしまいます。

元気も出ないしやる気も出ない。でもやることはやらないといけない。そうやって悩まれる方も少なくありません。

 

これらの症状には対症療法的に対処していくのが普通です。自律神経失調症という病気はないのですからそれに対する薬もない、ということです。例えば便秘なら便秘の薬を飲んだり食生活を変えたり、不眠なら睡眠薬を服用したりリラックスするように努めたり。薬局で近い症状のものを選んだりされる方(更年期や症状に合致するものや滋養強壮薬を試す方)もおられると思います。

 

ちなみにWikipediaでは、出典や参考文献が示されていないため検証できない不十分な記事として紹介されていますので、個人の感想や感覚をもとに記事が書かれていると思われます。これは症状が広範にわたるので医学的にも検証されていないためでしょう。

医学的に分類をしようとするとICD(国際疾病分類)では身体表現性障害という傷病名が近いとされています。

 東洋医学的に言えば未病の状態に近いとも考えられます。

 

一般的にはホルモンバランスの変化、体や心へのストレス、自律神経のバランスの乱れなどが原因といわれていて、それらのストレスやアンバランスがもとで自覚症状のあるものを自律神経失調症と呼ぶと考えていいでしょう。

 

ストレスが体に影響を出すことを認めたくない方もおられますが、「ストレスで胃がキリキリする」「緊張すると手のひらに汗をかく」というのをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。心が動いて体に影響が出るのは当たり前のことです。

 

自律神経は正常に働いてくれさえすれば人間の体の恒常性を維持してくれています。過度なストレスや持続的なストレス、体調やホルモンの変化による体のアンバランスが負担になり正常な働きができなくなることでさまざまな自覚症状が出るのだと考えられます。

 

 

日本臨床内科医会のパンフレットによると自律神経失調症は治るものとされています。

例えば散歩、体操、入浴、運動、音楽鑑賞、カラオケ、アロマテラピー、レジャー、スポーツ・・・などでストレス解消に努めましょう・・・。

 

パンフレットですから具体的にはもっとやり方があるんでしょうが、おそらく読んだだけではこれらのことをスタートさせることもできないと思います。

 

まずそんなことでこの不快な症状がなくなるとは思えないということ、

そして仮にこれらをやっても続ける自信がない、もしくは途中でやめてしまう。

 

逆説的ですがこれらのことやストレス解消ができないので自律神経の問題が出ているとも考えられます。

だとすればストレス解消をできる状況にその人を誘導しなければなにも始まりません。

 

 

近頃、不定愁訴(明確な原因がなく体調が悪かったり体に痛みがあること)で相談を受けることがあります。

腰痛とも関連が深いので少しでも参考にしていただけたらと思って書きました。

 

明確な病気ではないのでなんとかなるはずです。良くなった人もたくさんいます。

でも時間がかかることなので根気よく取り組む必要があります。諦めないで下さいね。