腰痛を克服するには自分が主人公になることが大事

痛みから解放されたい。

長引く痛みの原因を知りたい。

早くなんとかしたい。

手術はしたくない。

 

 早く良くなって犬と走り回りたい。

問題なく家事や仕事をしたい。

痛みにとらわれることなく体を動かしたい。

スポーツがしたい。

旅行に行きたい。

日常生活が送りたい。

 

 

やりたいことがあるのに体に痛みや違和感や心配があることはとても不快なことです。

 

 

 

 

「私も腰が痛くてどこそこへ通っている」

「私も同じように痛む時期があった」

と誰かが話しているのを聞いたことがあると思います。

 

星の数ほど整形外科や接骨院、整体院や治療院があって、同じように星の数ほど腰痛に対するアプローチがあるのに腰痛の人が減らないのはなぜでしょう。本屋に行けば腰痛体操や骨盤ストレッチの健康本がたくさん並んでいます。これだけ腰痛に悩む人が多いのにも関わらず不思議なことに統一された劇的な治療法は存在しません。

 

感染症であればワクチンを打ったり公衆衛生の意識を高めたり、癌であれば手術をして抗がん剤を投与するなど、一通り現代医学で効果の認められた対処方法があります。

 

ところが腰痛はどうでしょう。

命を奪うような腰痛(レッドフラッグ)でない限り、患者選択の自由もあり先生たちの言うことはバラバラです。

 

友だちが勧めてくれた先生のところに行ったけど私には合わなかった・・・。

本で読んだけどあまり効果がない・・・。

そんなこともよくあることではないでしょうか。

 

 

 

 

日本より早く腰痛を国家の危機ととらえて、各国が腰痛に対するガイドラインを発行しています。

ガイドラインでは我々を長年悩ませた腰痛に現時点での一応の答えを出しています。

 

 

 

 

 

各国の腰痛診療ガイドラインを紐解くと、急性の腰痛(ぎっくり腰)も慢性の腰痛(長引く腰痛)も効果が高いとされている治療法は「活動性の維持」と「読書療法」です。

 

なぜ?と思われるかもしれませんが、「腰が痛い時はいつも通り動いて本を読む」ことがセルフケアでは最も効果が高いとされています。

 

 

 

そんな話は信じられない。

 

ありえない。

 

本を読んで良くなる?

 

動いたら悪くなるんじゃないか。

 

 

 

腰痛でお悩みの方は気を悪くされるかもしれません。

 

確かに腰が痛いと言っているのにその治療法として「よく動け」、「本を読め」だなんて言われてもにわかには信じられません。

 

 

しかしながらガイドラインに則した治療と従来の治療を比べてみると、治癒率は従来の治療より3か月後に18%高く、6か月後の再発率は9%低下、患者満足度においてはガイドラインに則した治療を受けた人の82%が満足したというデータがあります。(McGuirk.B et al:Spine,2001より)

 

腰痛に国をあげて取り組んだオーストラリアでは腰痛での労災や医療費が削減されたという研究も発表されています。

 

信じられないかもしれませんがガイドラインに則した治療の治癒率はデータが物語っているように従来の治療モデルよりも効果的です。

 

 

 

ではガイドラインに推奨されるような治療とは一体どんなものなのでしょうか。

 

治癒率が高いのだからさぞかし素晴らしい画期的な治療法なのだろう!

 

と期待してしまいますよね。

 

 

 

 

 

期待させて申し訳ないですが「すぐに良くなる」などということはありません。

 

具体的な方法として、

 

まず腰痛に関する誤った知識の修正をし、

 

最新の研究により明らかになった正しい情報を吸収し、

 

自分で改善する努力をすること。

 

 

 

シンプルですがこれに尽きます。

 

非常に地味で、根気がいります。

手術や〇〇式や〇〇法のような派手さはありません。

 

 

 

 

 

 

海外では具体的な対策方法が示されているのになぜ日本で普及しないのかは私にはわかりません。しかしながら的確なアドバイスを受けることによって問題を解決できる方がおられることも事実です。

 

病院だ画像診断だ手術だと決まりきった選択をする前に、一度でいいので最新の腰痛戦略に触れてみるのもひとつの手だと考えています。焦っても良くはならないし、今までしてきたことを漫然と続けても今後変化があるかどうかはわかりません。

 

 

 

しかし、新たな選択肢を手に入れるメリットは手術を受けるデメリットよりはるかに小さいはずです。

 

 

 

そして仕事や学校を休まずいつも通り生活して下さい。

 

腰痛の改善を目指すなら、安静よりも安心です。

 

 

 

 

 

 

※注意が必要なのはレッドフラッグ

原因不明の体重減少、発熱を伴う腰痛、陰部の感覚異常、尿が出ない、便失禁、尿路感染症の既往、がんの既往、転落などによるケガ、絶え間ない強い痛み、などがある場合はただちに整形外科などの病院を受診して画像診断と血液検査を受けて下さい。そして命に関わる疾患でないかどうか医師に診断をしてもらって下さい。

(レッドフラッグとは骨折、ガン、脊椎炎、馬尾症候群、大動脈瘤などの存在を疑わせる危険信号のことです。)

 

 

 

 

ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症と診断されても怖気づいてはいけません。

二足歩行で進化した人間の腰は強靭な靭帯や筋肉で補強されているため非常に丈夫です。ガラスの腰は存在しないし、ましてや腰に爆弾なんて装備していないのです。自然物である人間の身体は左右非対称なのが普通ですからズレや歪みがあってもいいのです。

 

命にかかわるような疾患がないことが確認できれば新たな戦略のもと腰痛と向き合うチャンスです。

 

大事なことですからもう一度言います。

 

腰痛の改善を目指すなら、安静よりも安心です。

 

どうやって休もうか、どうやって横になろうかと考えるよりも活動的に過ごすにはどうしたらいいかを考えましょう。痛みが強ければ痛み止めを服用するのも一つの手ですし気を紛らわすために出かけてしまうのも有効な手段です。

 

 痛みがありながらもどのように過ごすかがあなたのその後に大きく影響します。

 

痛みがあることよりも困ることは、仕事や学校を休みがちになったり家事ができなくなったり友人に会えなくなることによって、生活する楽しさを奪われることです。

 

 

あなたが本気で改善を望むなら、他人に舵取りを任せてはいけません。私はお手伝いしかできません。

 

 

 

 

改善への第一歩は他でもないあなたが主人公になることです。