なにが悪いかわからない…、そんなときは腰痛と『環境要因』を考える。

 

腰痛がなかなか良くならない、何がなんだか整理できない、という方のために体の状態を車にたとえて説明します。

 

というのも、体の不具合を理解する場合に解剖学や生理学(またはそれ以外)などを勉強してもよいのですが、なかなか難しいですよね。

 

ましてや『環境要因』だなんて言われても、どうとらえていいかわからないという人は多いと思います。

 

また学問だけしても痛みがとれなかったり、良くならなかったり、ということも普通に起きます。勉強だけして体が良くなるならなんの苦労もありません。

 

ですので、今回は大まかに「そういうことも関係しているかもしれないのね」という視点を持ってもらおうという試みです。

 

 

さて、腰痛のことに話を戻します。

 

腰に不具合が出たとき、どこが悪いか、ということを一番に考えます。

 

筋肉か、椎間板か、骨か。

 

ここでは、筋肉が悪そうだ、と仮定したとしましょう。

 

車にたとえたいので、筋肉をタイヤとして考えます。

 

タイヤの不具合として、

• パンクしている
• 空気圧が不足している
• サイズが違う
• 古い

などがあげられます。

 

すると、空気を入れたり交換したり修理したり、ということが考えられます。

 

そしてすべての処置を済ませタイヤは完璧！となったとします。

 

 

しかし車に乗ると「あれ？まだおかしいな？」と感じます。

 

「タイヤは良くなったはずだから、今度は、、、どこだ？」

 

という具合に、次の部品のチェックが始まります。

 

これはちょうどレントゲンを撮って次の疑わしい箇所を調べたり、他の治療院に行って別の先生にみてもらう行為と同じです。

 

そして次々チェックして良くならず「結局どこが原因なんだ？」と悩んでしまいます。

 

しかしよく考えてみると、車が調子よく走るためには車自体も大切ですが、環境にも左右されていることを頭に置いておかなければなりません。

 

 

車が正常に走るための環境はというと、道、気象や気候、などが考えられます。

 

道については、

• 舗装された道か
• 未舗装の道か
• 舗装されていても穴が空いていないか
• 障害物がないか
• 雨や凍結で滑りやすくないか
• 積雪で走れない

などが考えられます。

 

気象や気候については

• 豪雨で見通しが悪い
• 暴風で車体が揺れる
• 寒冷のためエンジンオイルや冷却水が凍結した
• 暑くて部品が劣化する

などが考えられます。

 

車自体が完璧にセッティングされていても、環境要因が整っていないと車は正常に走れません。

 

もうおわかりだと思いますが、体にも同じことが言えます。

 

 

腰が痛い＝腰が悪い、と考えるのは当然ですが、良くなりにくい場合は腰以外のことも考慮しなければなりません。

 

今回は車にたとえて環境について考えましたが、体や体の不具合に関しても環境は大きな要因になる可能性があります。

 

 

なぜならば、あなた(体)は環境があってこそ生きているからです。

 

 

環境なんて関係ない！私は環境に左右されない！という方はかなりやばいです。人間ではない可能性があります。

 

先ほどは車で考えたので道や気象気候でたとえましたが、人間の体となるともっとたくさんの条件が複雑にからみあっています。

 

なかなか良くならない、不調が続いている、という方は体(肉体、物質)だけに固執せず、自分の身の回りの環境について考えてみる必要があります。

 

 

腰痛が良くならずにお困り方はもちろん、体の不調に悩まされている方にも『環境要因』は必要な視点だと思います。

 

ご自分の置かれた環境について、必要ならば変えてみることで解決の糸口が見つかるかもしれません。

 

夏目接骨院ではすでに検証された腰痛の対処法に関して、環境などの要因についてもカウンセリングの上アドバイスしています。

 

 

 

長引く腰痛、繰り返す腰痛でお困りで、なにをどうしたらいいかわからない！という方はお気軽にご相談ください。