今回は「腰痛になりやすくなる方法」と「腰痛を治しにくくする方法」をご紹介します。
いずれも100%の保証はしませんが、この記事を読めば発症する確率と慢性化する確率は上げれるはずです。腰痛を「治したくない人」は必読です。
※良くなりたい人は読まなくていいです。
※重篤な疾患が疑われる場合は必ず精密検査を受けましょう。本文中の内容は非特異的腰痛(原因のはっきりしないもの)についての内容です。
腰痛になりたい場合、まず発症率を上げなければなりません。しかし腰痛になりたい人にはいきなり残念な報告なのですが、1回目の腰痛発症は偶然起きることなので天に運を任せ待つしかありません。
しかし日本の40歳以上の腰痛を有する人は 2,770 万人と推定されていますから、約4分の1の確率で日本人は腰痛になるチャンスがあります。この数字は平成22年の国勢調査の統計を元に推定された数字ですが、腰痛はここ何十年もゆるやかな右肩上がりですから今後ますます増えていくと予想できます。
また腰痛は日本人が訴える自覚症状の第一位ですから遅かれ早かれ腰痛になるチャンスはあります。しかし腰痛の初発年齢は20代がピークで、訴えが最も多いのは30~40代という報告がありますので若い方のほうがなりやすいと言えます。
一度なってしまえば全腰痛患者の60%が再発するという報告もありますから、長期的に見ればかなりの確率で腰痛を繰り返すことができます。
初発、すなわち1回目の腰痛は偶然起こることは先ほど申し上げた通りなので待つほかありません。ただし一回腰痛になってしまえば慢性化する確率を高める方法はいくらでもあります。
ここから先は全て実践するとほんとうに慢性腰痛が治りにくくなってしまう可能性がありますので、心してお読みください。
なんの対策も効果がない、付き合っていくしかないと諦めることが腰痛を「よくしない」ために最も効果のある方法です。
解決するために何も手を打たず諦めることが腰痛と「うまく付き合っていく」秘訣です。
まずは腰痛であることに絶望して悲観的になりましょう。腰痛は治ることはないと信じ込み、ちょっとでも痛みがあれば仕事も学校も休みましょう。
もちろん運動もしてはいけませんしできれば寝ていたほうが無難です。パートナーやご家族の方と生活を共にされているなら、自分で動かず思い切り誰かに依存してください。
多くの方は腰痛についての情報をネットでお探しになると思います。今では動画でも腰痛についての情報がたくさんあります。それらの情報を根拠の確認をせずに鵜呑みにしてください。
とある研究では根拠ある情報提供をしているサイトは皆無に等しいとまでされていますから、根拠のない情報にたどりつくのは容易です。腰痛を長引かせたいならマスメディアでもインターネットでも根拠の確認をするべきではありません。
腰痛治療に不満を持ったことがありますか?もしあるならそのまま継続してください。絶望感や恐怖心を抱かせるような診断や説明を受けたり、過度に安静にすることをアドバイスされていたら腰痛が治りたくない人にとってベストな先生です。
そして腰痛であり続けたいあなたは自分の身体を機械的に扱うことを先生に求めてください。治療者との心の通わないやりとりほど腰痛になることを助ける方法はありません。
二足歩行の宿命
職業病
座りっぱなし
腰痛にならない正しい物の持ち方
重いものは持つと悪化する
腰に負担のかかる姿勢
太ると悪化する
背骨や骨盤の変形や歪み
痛い時は安静にすべき
最終的には手術
腰痛の方にはなじみ深いこれらの常識を心の底から信じましょう。研究が進んで昔とはずいぶん状況が変わりましたが、腰痛のままでいることをお望みなら昔ながらの常識を捨ててはいけません。
近年心理的な要因が腰痛と関連が深いという研究報告が多数されて、日本でも腰痛はストレスが影響するということが注目されつつあります。
これをお読みの方は腰痛を治したくない方のはずですから、当然ストレスから逃げてはいけません。今よりもっとストレスフルな環境に身を置くことで悪化する可能性もありますが、ストレスの正しい対処法を学ぶような努力もしてはいけません。
いかがでしたか?腰痛を治りにくくする方法はまだまだありますが、あまり書いていて気持ちのいいことではないのでここらへんで終わりにしましょう。
いずれも一つ当てはまれば腰痛になりやすいとか治りにくいということではありませんが、腰痛が良くならない原因には複数の出来事が複雑に絡み合っていることはわかっていただけたと思います。
ということは腰痛がよくなることも様々な要因が複雑に作用していると考えていいでしょう。たった一つの方法でパッと良くなるというよりは、色々な状況が重なって結果が出るということだと思います。
腰痛と「縁を切りたい人」は一つでも逆のことをしていただいて、腰痛を「よくしたくない人」は上記のことを時間をかけてじっくりと実践してください。
僕も患者さんに試したことはありませんが、研究報告を読むかぎりでは効き目がありそうです。注意喚起のため、腰痛治療に新しい広がりがあることを知ってもらいたくて「ひねくれた記事」にしましたが、実践される方は自己責任で。
参考資料
国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
国民の動向・厚生の指標(厚生統計協会)
腰痛(菊池臣一2003)
整形外科MOOK(山口義臣ほか1979)
腰痛ガイドブック(長谷川淳史2009)
Yoshimura N, et al. J Bone Miner Metab.2014
Li L.et al. Spine,2001
Hestbeak L. et al. Eur Spine J,2003
この記事を書いた人
夏目幸宗(柔道整復師)
慢性腰痛やぎっくり腰などの腰痛改善アドバイスに強みを持つ接骨院です。科学的根拠にもとづく腰痛対策を提唱実践しています。
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