健常者の76%は椎間板ヘルニア

「何年か前にヘルニアって言われて・・・」

 

「ヘルニアがあるから痛みはそのせいだと思う」

 

「年のせいで変形してるから痛い」

 

 

 

ある程度の年齢になって何人か同年代のお友達が集まればこういう会話が自然に出てくることありますよね。とくに一人でも腰が痛そうにしていると余計に話題に出ます。

 

僕もこの仕事をしていて何度も、それこそ何百回この手の話を聞いたかわかりません。

 

 

 

「病院で第5腰椎のヘルニアって言われました」

 

という患者さんに「痛いところを自分で指さして下さい」とお願いすると、

おもむろに第一腰椎を指さす・・・、なんてことは日常茶飯事です。

 

 

じゃあ痛さの原因はなんなの??といろいろ考えるわけですが、

ズレや歪みがどうのこうの・・・と職業柄言いたくなってしまいます、・・・が

 

僕のような一個人の言うことよりも研究者の方の蓄積された知識のほうが俄然信用できます。

 

 

 

 

1995年に『Spine』という整形外科医向けの洋雑誌に載った研究で「腰痛のない人の76%にヘルニアがあった。」 という報告があります。

 

腰痛のないボランティアを募って腰の状態を調べてみると、椎間板ヘルニアの人が76%。椎間板の老化変形に至っては80%の人が腰痛はなくても画像診断で変形が認められた、というのです。

 

適当に石を投げるとヘルニアに当たる、というわけです。腰痛のない人でも 10人いたら7、8人がヘルニア があるわけですから。

 

ヘルニアや腰椎の老化変形があっても、それが痛みの原因と言い切るのは不正解かもしれないということを示唆するデータです。(データ:Spine;20(24):2613-25,1955)

 

 逆にレントゲンなどの画像診断をしても「なにもないと言われた」と原因がわからず途方に暮れている方もおられます。 腰の痛みと腰の形の変化はイコールではないかもしれないのです。

 

 

ヘルニアや老化変形に痛みの原因を探るよりも痛み自体をどう対処するかに重きをおいたほうがかえって問題を解決するのには近道かもしれませんし、ましてや手術を検討しているという方は一度立ちどまって情報収集してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

腰痛の方の問題解決のヒントになればと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。